2006年7月

 仕事編
 生活編


 7月、弊社は新年度を迎えた。それにあわせて事業部の体制に変更があり、事業部
長というあたらしい上司ができた。先月から一緒に仕事をしてきていたけれど、本日か
ら正式に上長として事業部を統轄することになった彼はまだ20代。わたしの長男とさし
て変わらないが、そのキャリアとスキルは事業部長としてじゅうぶんすぎるほどだ。あら
たな上司を迎えることに何も思うことはない。いや、今までよりやりやすくなったとあり
がたく思っている。

 じぶんの性格を思うとき、人の上に立つということより、人に仕えるということのほうが
やりやすい。その意味でもありがたいと正直思っている。まわりには年下の上司に仕
えるということに「その思いは複雑なのでは?」という向きもあるようだが、これまでだっ
て会社において最年長で、若い経営者、役員の下で働いてきたのだから特段思うこと
はない。

 ただ、10人に満たない少人数とはいえ、結構個性の強いメンバーたちを束ねてチー
ムマネジメントをしていくことはかわらない。そちらには神経を使うことになりそうだ。

 

◆仕事編

■7月1日 実棚卸し

 土曜日のきょうもいつもと同じく7時前に起きた。8時20分過ぎにうちを出て、大井競
馬場近くにある物流業務を委託している倉庫さんへ。本日は期末の実棚卸しだ。実作
業は倉庫さんに依頼してあったのだが、監査法人さんも立ち会いたいのでということ
で、実施計画をまとめその実行責任者として立ち会ったという次第。

 弊社がデータとして把握している数値と大きな差違がでないようにと願っていたのだ
が、デイリーの業務もキチンとしてきていることもあって、幸い全体の1%以下にとどま
ってくれた。ホッと一息。監査法人さんの評価もまずまずの点数をもらえるだろう。

■7月4日 席替え

 けさは陽差しが差し込んでいた。蒸し暑さも少し和らいだ感じで心地よい朝の空気に
包まれている。きょうの星占いは「夢の実現に近づく予感。理想をアピールしよう」とな
かなか結構なもの。

 本日はミーティングデー。朝から夕方まで計5本。新年度のスタートを切るグループミ
ーティングも何とか無事終了。いよいよ具体的な展開をはじめる段階となった。星占い
のいう「夢の実現」なんて口でいうほどには簡単ではない。

 新年度のスタートにあたって社内の配置替えが行われる。グループ会社があたらし
いオフィスに移っていったのを受けての移動だけど、月初めで業務がたて込んでいる人
もいる中でのお引っ越しに戸惑いの声もあったが、はじめてみれば思ったよりも早く完
了した感じ。

 あるグループが移動してできたスペースに別のグループが移り、そのあとへ別のグ
ループがというように「玉突き式」に移動していく。それぞれがじぶんのパソコンをもって
移っていく。デスクまわりにはLANは張り巡らされているけれど、じぶんのことはじぶん
でというかたちでも何とかなるところがIT関連企業らしさか。

 移動したあたらしい机で業務を継続。21時すぎにデスクできのうの夜買い込んでおい
た菓子パンをほおばる。本日はこれを最後に絶食となる。あしたは1年ぶりの「人間ドッ
ク」なのだ。退社は22時15分。帰宅は23時10分。うちに帰っても何も口にできないとい
うのはちと淋しいものがある。きょうは早く寝よう・・・。

■7月7日  ひたすら

 昨夜は、やめておこうという声との葛藤の末、1時半過ぎから「クライマーズハイ」の残
った10数ページを開いた。そして、落涙。キーワードのように「下りるために登る」という
フレーズが出てくる。これから読む方のために詳しくは書かないが、じぶんを曲げてま
で無理するなよというメッセージが込められているような気がする。

 わたしはどうだろう。無理をしていないかといわれれば、「してないよ」と自信をもって
答えることはできない。背伸びの上につま先立ちというほどではないが、100%地に足
がついているかといわれれば、そうではない。

 「下りずに過ごす人生だって捨てたものではないと思う。生まれてから死ぬまで懸命
に走り続ける。転んでも、傷ついても、たとえ敗北を喫しようとも、また立ち上がり走り
続ける。人の幸せとは、案外そんな道々に出会うものではないだろうか」と綴られてい
る。「脇目もふらず、ひたすら上りつづける人生があってもいい」とも。そう、周囲から認
められるのなら、そんな人生があってもいい。

 というわけで、さすがにけさは眠かった。星占いも最悪12 位。果たしてどうなることか
と思ったが、とりあえずまずまずの一日だった。そんな一日の締めくくりは「納会」。6月
末までの前年度のがんばりに賞賛をあたえ、はじまっている新年度に一丸となって臨
んでいこうという主旨のイベントだ。

 長州小力やレイザーラモンHGになりきったりと、オフィサー陣の涙ぐましい奮闘ぶり
には熱い声援が飛んだ。わたしは個人的にはこういう「ノリ」はキライじゃない。でも、メ
ンバー全員が心底賞賛していたかといえば、そうともいえない部分も見え隠れする。

 定年まで勤めようというような考えなどさらさらなく、じぶんのキャリアにとって今して
いる仕事が(職歴書的に)どういう価値を与えるのかということが大きな目標である今
の若い世代の考えにはちょっと相容れないところもある。「給料もらっているんだからが
んばれ!」なんて口が裂けても言えない。

 きょうが最終出社日というメンバーが3人いた(うちのグループからも一人)。社員番号
がヒト桁のメンバーが2人。これって会社的に由々しき問題じゃないのだろうか。花束と
色紙をわたしたときには、こみあげてくるものがあった。この業界、新陳代謝が激しいと
はいわれているけれど・・・。」

 さて、そんな向かい風の中、わたしはまだまだひたすら上りつづけたい。たとえ、サポ
ートしてくれるシェルパや仲間がいなくても。ここで折れてしまうようなやわな人間じゃ
ないと思っている。

 帰宅は0時10分。今夜は早く眠ろう。そしてゆっくり眠ろう。

■7月10日 ヘッドハント

 昨夜は眠りが浅かった。明け方「計算が合わない」のか「ファイルが足りない」のか、
なんだか仕事でばたついている夢を見て目覚めた。まだ早いのでいちどトイレに立って
もういちどベッドに入ったが、週明けから冴えないなぁ。

 めざましテレビの星占いは「評価がアップする。前向きな行動が吉」と好調を伝えてく
れるが、にわかには信じられない。きょうのところのわたしの評価は、アップはしなかっ
たし、ダウンもなかったというところかな。あいかわらずパラレルにいくつかのプロジェク
トは走っているが、あたらしい年度を迎えて、上に立ってくれる存在ができたことで負担
が少し軽くなった。これは正直うれしい。考える時間を今までより長くもてそうだ。

 そんな午後、はじめて聴く名前の人から電話がかかった。「あなたをお迎えしたいと
いっているインターネット関連の企業様がある」というのだ。「すみません、誰かと人違
いでは。」と答えたのだが、名刺か何かをもっているのかこちらの地位も名前もキチンと
把握していた。

 なんでも、転職希望の方をカウンセリングする中で、他に紹介した人はいないかとい
うのをいろいろな人から聞いているのだという。そこでわたしの名前がでたのだという。
(ホントかなぁ)で、相手先の条件等をお話ししたいのでいちどカウンセラーとお会いに
なりませんかと言う。

 今、転職をする気持ちはこれっぽっちもないが、話のタネに会ってみるのもおもしろい
かなと思ってみたのだが、これは先方がわたしの年齢を間違えて登録していたという
オチがついておじゃんに。なんでも、紹介した人は30代後半くらいと言ってくれたらし
い。「若く見られる方なのですね」と申し訳なさそうな断りだった。

 まぁ、紹介料狙いかなんだか知らないけれど、それでもこんなわたしを紹介してくれ
た人があったことには正直感謝。年齢制限でダメだったとはいうもののどういう条件を
用意してくれていたのかだけはちょっと聴きたかったかな。

■7月13日 ダメ出し

 「朝はいちばん早く出社し、帰りはいちばん遅い」というのがこのところの常となって
いたが、ここ2日は、あたらしくうちの事業部の長になったKさんがわたしよりも早く出社
してきている。期が新しくなってすることがいっぱいということなのだが、それはわたしも
同じ。でも、いくらフレックスとはいえ、上司が誰よりも早く来ているという事業部ってど
うよ!って気もするが。

 その上長から、きのう作った業務フローチャートにダメがでた。広く他部署に開示する
前にチェックしてもらえたことに感謝。思えば一年前、今とは違う部署だったが、パワポ
のつくりかたに「ダメ出し」された。「禁じ手集」なるマニュアルももらった。これは素直に
うれしかったのを覚えている。その後、部署を異動したので、企画書とかをつくることが
少なくなったのが残念だ。

■7月18日 こだま

 3連休明け。いつもなら8時すぎには氷川台の家を出るのだが、けさ8時はまだ名古
屋の自宅でトーストを食べていた。本日は東京に戻る途中の豊橋でひとつ仕事を済ま
せてから夕方出社というスケジュール。

 お昼に東京からやってきた上長ら2人と合流。わたしにとって古巣の団体の長にあた
らしい事業の提案をする場面に立ち会った。いくらネット環境が進歩しても、やはり顔を
あわせないとうまく伝わらない、伝えられないことはある。だから「出張」ということにな
って、きょうの新幹線を見ても多くのサラリーマンが西に東に動いていることがわかる。
でも、時間にしてもコストにしても非効率な面も否めない。

 雨の降りしきる豊橋からは「こだま」で東京へ。いつも名古屋から1時間40分ほどで
東京に着く「のぞみ」に慣れたわたしにも、豊橋から2時間20分弱の「こだま」の旅はち
ょっと長く感じる。新幹線に乗りつけていないお二人にはとても長い時間に感じられた
ようだ。

 18 時少し前に着いた会社では、ただでさえ3連休でたまっている仕事に加えて、週
明け夕方まで空けたことでもう一回り仕事の山ができている。ひとつずつ片づけてい
く。気がつくと22時40分。もう少し進めておいたほうがと思わないでもなかったが、本日
は店じまい。おなかが空いてきて粘りがなくなってきたというところ。はいはい、あとは
あした早く出てきて片づけようっと。

■7月19日 正直

 けさも雨。まだまだ梅雨はつづきそうだ。駅に向かう道沿いの大きな紫陽花もその盛
りを終え、色あせ朽ち始めてきた。まだまだ雨の季節がつづいているのに・・・。徐々に
老いていくじぶんを重ね合わせると切なくなるので、努めて思わないようにする。

 7 月からのあたらしい年度をどう進めていくかという話がつづく。それは表に出る部分
もバックヤードの部分にも言えること。Webプロデューサー的な役割をもういちどという
話をもらう。前回、影響範囲を見誤ったりして成果を残せなかったわたしなので、チャン
スを与えてもらえることは心底ありがたいし、やりがいも感じる。でも、正直に「自信が
ない」と伝える。

 これって正直じゃダメだったかなぁ。

■7月21日 上品な服装

 けさの星占いは「上品な服装で。そうすれば年上の人にも評価される。」とのこと。き
のうは前ボタンでからだにフィットしたリブ編みの黒いTシャツを着ていたら、「おぉっ、き
ょうのいとうさんは衿なしだ。いやぁ、ちょいワルおやぢだ。」と弊社のボスに言われた。
弊社ではわたしより年上の人はいないのだが、とりあえずシンプルな白い半袖シャツ
(もちろん襟のついたふつうのもの)で出かけた。ただし、シャツインではない。べつに
意識しているわけじゃないが、ここらは同じ50代のサラリーマン諸氏とは違うだろうな。

 本日もミーティングの多い一日。いくつかの施策が動き出そうとしている。この週末は
出勤しないまでも、ある程度企画書や報告書づくりに時間を割かないといけないかも。
日曜日は雨らしいのでそこでがんばるかな。

■7月24日 追試

 きょうはめずらしく19時までスケジュールが入っていない。おかげで先週末からとりか
かっている事業計画の資料づくりが進む。なんとか20時からのミーティングに間に合わ
せることができたが、詰めの甘さはじぶんでも感じる。

 で、そのミーティング。じぶんでも感じていた甘さを指摘される。ブレストの叩き台とい
う意図もあったので、百家争鳴状態になれば幸いというところ。というとキレイだが、結
局甘いものは甘いのだ。結局、学校の試験でいえば「追試」というところ。期限はあさっ
て。あしたも予定はあまり入っていないので、じっくり知恵をしぼり出さなくちゃ。

 ミーティングは長きに及び、本日の退社は23時15分。あしたの朝の食パンをスーパ
ーで買って帰ったので、部屋についたのは0時27分。あしたをスッキリ頭で迎えるため
にも少しでも早く眠ろう。

■7月30日 追試の結果

 けさは7時起床。いつもの日曜日ではあり得ない早さだ。本日は休日出勤。いつもの
時間よりは30分ほど遅く、さわやかな北東の風の中駅に向かう。日曜日の朝の有楽
町線は氷川台からでも座れた。池袋からの山手線も座れた。毎日がこういう通勤なら
楽ちんなのにね。

 9 時30分出社。本日は誰も出社していなくて鍵を開けて入る。エアコンのスイッチも
入れる。けさは涼しかったせいか社内に熱はこもっていなかった。10時から2人の上長
が出社してきて3人でミーティング。お昼ごはんをはさんでびっちりと話し込む。以前に
書いたように「追試」という状況だったが、本日で一応及第点をもらえたというところか。
でも評価は「優」とはいえないな。14時半に一区切りつけて退社。他の雑務に追われ
ない分、こういう時間の使い方も悪くない。

■7月31日 ガリガリと

 週明けのきょうは、「鉄は熱いうちに打て」という感じで、きのうにつづいて今後の進め
方を上長とガリガリ詰める。少しずつ先が見えてきたという感じかな。退社は22時35
分、週明けだからまだまだ元気だけど、一区切りついたので帰ってきた。

 あすからあたらしいメンバーも加わることになったし、8月は半歩前に出られるかな。
 

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◆生活編

■7月1日 Def Tech

 40年前日本武道館ではじめてコンサートが開かれた。それがビートルズ。その後、幾
多のアーティストがひとつの到達点として武道館をめざしてきた。40年前のこの日ビー
トルズが立った武道館のステージに立ったのがDefTech。武道館が力強いビートにゆ
れた。

 先週の元ちとせとはまったく違うけれど、今夜も音楽のもつ力を身体中で感じた。50
過ぎのおっさんだからもう跳んだり跳ねたりはしないけれど、こころもからだも解き放た
れたような心地よさに包まれた。

 アンコールのラストの曲。武道館を2階席のてっぺんまでびっしり埋めた観客全員が
となりの人と頭の上で手をつなぎ右に左にゆれながら共有した「。愛に満ちた平和な街
を手をつなぎともにつくっていこう」っていうメッセージって、ふだんなら気恥ずかしさが
先に立ちそうなものだけど、2時間強を同じ空気の中で過ごしたことで、こころがひとつ
になっているといったところか。わたしの両隣はともに若い女の娘。でも、ごくごく自然
に手をつないで曲に合わせていた。音楽の力ってすごい。

■7月2日 音楽三昧

 本日は代々木第一体育館へ。

 某ポータルサイトが主催する音楽イベントがここで行われるのだ。ぴあのプレリザーブ
の当選通知が来てはじめてコンサートが2日つづきになったことに気づいたお粗末。もっ
とも同じ日じゃなくてよかったところ。きのうの武道館はアリーナでも右端に近かったが
ステージはよく見えた。本日はスタンド席、でも距離的にはステージにもっとも近い席
だが、真横からステージを見る感じ。

 出演は平原綾香、大塚愛、一青窈、スキマスイッチ、コブクロの5組。それぞれが「ベ
ストアルバム」的な選曲で、お値打ちといえばお値打ちだし、ミュージシャンも楽しんで
いるようなところはみえるが、完成度は今ひとつだったりする。その中でさすがというス
テージはコブクロ。当然トリを務めたのだが、その出来は群を抜いていた。今度コブクロ
のワンマンライブを観てみたいなぁ・・・。

 でも、カラダ全体に感動を感じたきのうのDef Techのほうが圧倒的によかった。

 音楽三昧の週末はおしまい。あしたからはあたらしい年度がスタートする。まだまだ
クリアにしなくちゃいけない課題はいっぱいだけど、いいかたちでスタートダッシュがか
けられるようにしなくちゃ。

■7月3日 去る

 けさのめざましテレビでは。この週末の「音楽三昧」のイベントを伝えていた。某ポー
タルサイト主催のイベントがトップだったのはちょっと意外。まぁ、スポンサーさんの意向
もあったのでしょうね。もっともDef Techの扱いのほうが圧倒的に長い時間だった。

 退社は22時。池袋駅で乗り換えの電車を待つ時間につないだ携帯のニュースサイト
で、中田英寿の現役引退を知る。個人的には好きじゃないけれど、ちょっと驚いた。で
も「らしいなぁ」というのが印象。そうそう、驚いたといえば橋本龍太郎元総理の死去。
決してクリーンな人ではなかったとは思うけれど、今よりはもう少しまともな政治をして
いたような気がする。化粧品業界は厚生族だった彼にはお世話になったはずだ。とも
あれ、合掌。

■7月4日 端折る

 A 新聞朝刊、中田の現役引退が1面トップ。スポーツ紙ならともかく、日刊全国紙な
のにねぇ・・・。またまた驚き。でも、W杯の試合のない日、プロ野球のゲームのない日
に狙いを定めるあたりはなかなか計算高い。そういえば、きのうのフジテレビの「すぽ
ると」では、F1アメリカGPの結果が見事に端折られて「ミハエルシューマッハが勝ちま
した」だけという感じの短さ。F1はフジしかまともに取り扱ってくれないのだから「頼むよ
なぁ・・・」ってところ。

■7月5日 1日ドック

 本日は「1日ドック」を受診。弊社の所属する健保組合の東中野の保健センターへ出
かけるのは、昨年の再検査を含めて3回目となる。受付が早ければその分終わりも早
くなることは昨年の経験でわかったので、きょうは8時の受付開始、7時50分の開館の
15分前に到着。1番乗りかと思ったら残念ながら2番目だった。

 検査結果の中間報告を受ける。昨年にくらべて身長が0.5cm低くなり、体重は 1.2kg
増えた。それでも肥満度は-15.7で「やせすぎ」判定。血圧、肝機能、肺機能、腎機能
は正常。心電図も問題なし。胸部X線ではあいかわらず心陰影が軽度に拡大している
らしいが、ひきつづき経過観察となる。

 胃部のX線では、今回も若干の萎縮性胃炎がみられるとのことだけど、こちらも食事
はよく噛んでとのこと。超音波では、昨年再検査で診断された肝血管腫がひきつづき
みられるようだが、こちらも経過観察でOK。軽度の貧血もひきつづきみられる(赤血球
が少ないのだ)が、こちらも経過観察になる。

 さて、今回もひっかかったのは脂質。総コレステロールは278、 LDL(悪玉)コレステ
ロールは215とあいかわらず高い。昨年の検査の時は東京にきて1か月。仕事を替わ
ることや引越のバタバタでしばらくクスリを切らしていたので、高い数値がでたものと思
っていたが、その後、クスリを処方してもらっているのにあいかわらずのこの数値は
少々厳しい。

 正式な総合判定結果は後日届けられるが、とりあえず「元気」のお墨付きをもらった
というところか。その意味では素直にうれしい。

 検査の合間やお昼の休憩時間に横山秀夫の「クライマーズハイ」を読み進めた。会
社という組織の中での葛藤、仕事への使命感と人としての欲望、家族、家庭に求める
ものとうまく接することのできないじぶんとの間にあるもどかしさ。男(おとうさん)はつら
い。
■7月6日 遅れ

 氷川台駅、階段を降りると電車が止まっているのに、いつになく人が多く、ホームに
あふれている。なんとか乗り込めないかと思ったけれど、とても無理。かなりの人が積
み残された。掲示板を見上げると8分ほど遅れて電車が出ていったことのようだ。接触
が悪いのかとぎれとぎれにしか聞こえないアナウンスが、何かトラブルがあったことを
伝えている。

 次に聞こえたアナウンスでは、ひとつ手前の平和台駅に電車が到着しているという。
そのあと割り込むように入ったべつのアナウンスは平和台駅の手前で停まっていると
いう。情報が錯綜しているようだ。定刻より10分近く遅れて電車が入ってくる。これもま
たぎゅうぎゅう詰めとなる。

 遅れで前の電車との間隔はずいぶん空いているはずなのに、後続の電車が遅れて
いるからと要町駅で2分近く時間調整する。満員でいらだっている人も多い車内から
は、ブーイングにも似た不満の声がちいさく上がる。多くの人はただひたすら耐えてい
た。日本人って我慢強い。もちろんわたしも不満の声はあげなかった。

 結局、池袋に着くまでに何が原因で遅れが発生したのかはわからずじまい。(その
後、千代田線の電光掲示でわかったところでは、平和台駅の手前で保安装置に故障
が発生したとのこと。時間的にちょうど積み残された電車からだったのかも)正しい情
報をいち早く伝える仕組みはいたずらに人を不安に陥れないためにも必要なもの。

■7月12日 お中元

 退社は22時45分。帰り道、23時半過ぎに駅近くのいつものスーパーに寄る。けさの
折り込みちらしで「焼き海苔」が安く出ていた。毎日おにぎりを持っていくのでこれは必
需品。ずっと知り合いからのいただきものの焼き海苔を使わせていただいたのだが、な
くなった先月からはスーパーで買ったものにした。いただきものの箱には「特選」と書か
れていたが、さすがに厚みが違った。きょうの特売に出ていた商品は、名古屋のメーカ
ーの「上級」品。お味がいかがなものか?

 名古屋の妻からメールがきた。きょうデパートから親戚にお中元を贈ったと書かれて
いた。わが家のお中元はずっと以前から「海苔」と決まっている。名古屋にいた頃には
さして気にならなかったが、こうして必需品となってみるとわたしにも贈ってもらいたい
なってところ。

■7月15日 暑さat名古屋

 13時55分、地元駅「笠寺」に降り立った。何もない駅前からは東の空が開けて見え
る。青い空にいくつかの白い雲が浮かび「夏」の色をしていた。ちょうどその頃きょうの
最高気温の35.9℃を記録していたのだろう。でも、まだ名古屋独特のまとわりつくよう
な暑さとは違うみたいだ。

 ゴールデンウイークに帰ってきたときとは街の景色の色合いが違って見える。陽差し
の高さがそうさせるのだと思うが、この 2ヶ月あまりの間にもすぐ前の家が取り壊され
ることになったという話があったりで、寂れていく方向へとこの街は進んでいる。お店を
閉めることでその一因をつくったわたしだから偉そうなことはいえないが、ちょっとセンチ
になったりする。

 次男によれば、このところたしかに暑いが、北側の窓から風が抜けていくので、まだ
うんざりするほどではないという。駅を下りたときの私の直感は間違っていなかったよう
だ。北からの風の恩恵を受ける主のいない長男の部屋で、あさのあつこの「バッテリー
X」を読了。期待どおりの読後感に満足。

 夕方、にわか雨が通り抜けていった。少し気温が下がったけれど、風は止んでしまっ
た。土曜夕方の定番「食べごろマンマ」は今夜は名古屋で見る。オクラ・シシトウ・ミョ
ウガ・・・。わたしの好きな夏野菜たちの特集だった。東京に帰ったら作ってみよう。さ
て、久しぶりの名古屋の夜、今夜は早く眠ろう。

■7月16日 ハンドル

 東京では車のハンドルを握ることがない。仕事でも私用でも車を必要としないから
だ。もっとも私用に関していえば、ちょっと大きなものを買ったりすることがあるときは車
があってもいいなと思ったこともある。でも、それはこの1年間に数えられるくらいしかな
かった。

 「車社会」の名古屋なので、帰ってくると途端にペーパードライバー返上となる。本日
は朝8時すぎにシネコンへ向かったのを皮切りに、家電量販店、スーパーと何度もハン
ドルを握った。前回名古屋に戻って以来だから2ヶ月半ぶりの運転ということになるが、
まだこれくらいでは勘が鈍るところまでは行かない。

 けさは8時50分上映の「ダヴィンチコード」からスタート。文庫本を読んで以来早く映画
を観たいと言っていた妻のリクエストに応えたもの。原作も読まず、キリスト教に縁もな
いわたしにとっては、なかなかすんなりと入り込めないところもあったが、まぁまぁ上質
のミステリーというところか。日本では今ひとつ大ヒットといかなかったのは納得でき
る。

 午後は某家電量販店で次男のリクエストで彼の部屋にエアコンを買った。家電量販
店でいわゆる「白物家電」を見るのは、昨年6月単身生活用のものを揃えたとき以来
だ。このところの二極化がさらに進んでいるようで、廉価品とハイプレステージ品との間
にくっきりとラインが引かれている感じだ。ここでも中途半端は残れないようだ。

■7月17日 昼まで眠る

 昨夜はよく呑んだ。ハイピッチでグラスが空いた。そして予定どおり(?)記憶がとん
だ。(汗)

 平日に呑まなくなった分、確実にお酒に弱くなった感じがするが、きのうはそれを承
知の上ではじめから玉砕覚悟(爆)で呑みはじめた。だって気のおけない友人との久し
ぶり呑みだったからね。名古屋3日目のきょうは激しい雨音を聴きながらお昼まで眠っ
た。一緒に呑んだSくんはけさもいつもどおり仕事をしていたはず。なんだか申し訳ない
気分になる。でも、ありがとう。またお盆休みによろしくね。その時も阪神と中日で首位
争いをしているといいね。

 きょうは外には出かけず、雨の一日をTシャツと短パンで過ごしたけれど、きのうまで
の暑さから一転、ちょっとひんやりするくらいだった。持ち帰ったデータの消し込み作業
をした以外は、ただただのんびりと過ごす。もったいない一日といわれるかもしれない
なぁ。夜、「海の日」恒例のみなとまつりの花火大会の音が響いてくる。雨は小降りと
なったようだけど、客足には影響がでただろうなぁ。年に一度のこの日を期待している
仕事の人もあるだろうに・・・。

 本日まで名古屋。あしたは東京に戻る途中で仕事をすませて、夕方に出社の予定。
3泊できたのはお正月以来のこと。ちょっとのんびりできるよね。さぁ、あしたからまたが
んばるぞ!

■7月20日 青アジ

 本日はきのうまでより1時間ほど早く21時45分に退社。まだ「課題」は残っているの
だけど、おなかが空いてきてしまったこともあって粘りが効かなかった。エレベーターに
乗ると、同じく「やることはまだあるけれどきょうのところは」というFさんと一緒になる。
そうだよね、時間をかければいいってことばかりじゃないしね。・・・とじぶんを納得させ
る。

 乃木坂の弊社を出るときは雨は落ちていなかった。そこで「置き傘」にして帰途につ
く。氷川台の駅を下りるとポツリポツリと雨が落ちはじめていた。でも、きょうはスーパー
に寄らないと冷蔵庫が淋しいしなと、駅横のスーパーへ。まるでサバのように大きな愛
知県産の「青アジ」が半額になっていた。ということで、今夜はアジの塩焼きと決めた。

 スーパーを出ると雨。「あ〜ぁ」ってところ。もっとも、ミネラルウオーターやらバナナや
ら重たいものを買ったので、傘があっても大変だったかもしれなかった。かえって雨に
濡れる覚悟ができてよかったということかな。幸いにして、さして強くならなかったので
助かった。

 買ってきた「青アジ」はホントに大きい。1尾丸ごと塩焼きも大変なので片身にさばい
て、1切れは冷凍しておく。名古屋から持ってきた「じゅうろくささげ」(これってこちらで
は見かけないなぁ)を茹で、アジには大根おろしを添える。ごはんはほんの一口程度に
しておいたけれど、あいかわらず夜遅い食事としては食べ過ぎかな。

■7月22日 浮かばず

 昨夜は「もう寝よう」と書いてから、やっぱり焼酎のグラスに手が伸びた。ロックで2
杯、ベッドに入ったのは2時半だった。そしてけさは8時半起床。くもっているが雨は降っ
ていない。一瞬、陽差しが明るく窓から入ってきた。テレビでは愛知県一色町からの中
継が流れている。キレイな青空がひろがっているようだ。先週次男の部屋用に買った
エアコンの工事はきょうの予定。暑い日になりそうなところに間に合った感じか。

 午前中は、かけぶとんのカバーを洗って干し、掃除機をかけた。気になっていた2つ
の事柄のうち、ガスレンジの掃除をする。クリームクレンザーでこすっていくと油汚れが
おちていくのがうれしい。調子に乗って予定外の冷蔵庫の掃除もした。

 本日はゆっくりしようと決めていた。そのゆったりした時間の流れの中から、ポッとア
イディアが浮かばないかなとちょっと期待したのだが・・・。で、昼食後、小1時間ほどお
昼寝。なんか贅沢だなぁ・・・。

 夕方近くなっても、かけぶとんのカバーがカラッと乾かない。雨は落ちてこないが陽差
しは結局のぞいてくれなかった。もうしばらく干しておこうと決めて、走りに出る。光が丘
公園では夏祭りが開かれていて、露店もいっぱいでてにぎやかだった。ゆかたの女の
娘たちが目立った。うちの近所の娘たちが「みなとまつり」の花火大会に着ていくのと
おなじで、この地域の女の娘たちにとってはこの日が浴衣を着るチャンスなのかな。

 本日は園内を4周して、トータル18.9km。ゆったりしたペースだったし、暑くなかったの
で最後まで気持ちよく走れた。夏祭りのイベントで新潟県小千谷から届いたという雪の
山があったが、その横を走り抜けるときはちょっとひんやりした。

 夕食後、もうひとつ気になっていた浴室の排水口の湯アカを洗い流した。思っていた
より中のほうがかなりドロドロ状態になっていてビックリ。これからはこまめにキレイにし
なくちゃ。

 ということで、本日はとくにこれといったことなく一日が終わろうとしている。さて、うま
くしたらひょこっと浮かぶかな?と期待した仕事のアイディアは、残念ながら浮かばな
かった。

■7月23日 土用の丑の日

 炊飯器をセットしておいて19時30分の予約の床屋に出かける。外に出ると雨がポツ
ポツと落ちはじめていたが、100mくらいのことなのでそのまま傘は持たずに出かける。

 この床屋に行くのはこれが2回目。前回は5月13日だった。名古屋から単身赴任でき
ていること、すぐ近くに住んでいることなど、オーナーさんはちゃんとわたしのことを覚え
ていた。接客業の基本といえばそうだけど「言うは易く行うは難し」だ。数でこなす激安
散髪チェーンと一線を画していくためにはこれが肝だろうなと他人事ながら思う。

 4000円也は、駅構内などの激安店なら4回いける価格だ。顔そりのあとにはアロマを
加えた乳液で軽くマッサージをしてくれたりと、癒しの時間を提供してくれることを思え
ば、この価格もけっして高くはないなと思ったりする。何より、休みの日には人と会話を
交わすことがないわたしにとっては、ここで他愛のない会話が楽しめることもコストパフ
ォーマンスのうち。

 部屋に戻るとごはんが炊けたいい香りがする。煮物があるからそれだけでもよかった
のだが、床屋のご主人にいつも行っているスーパーで売っている「究極の豆腐」の冷
や奴は絶品と聞かされたこともあり、ペットボトルや食品トレーもたまっていたので、自
転車で氷川台駅近くのスーパー「S」へ。

 日中はきっと呼び込みもにぎやかだったであろう「土用の丑の日」のウナギだが、一
部に値引きシールが貼られている。行くまではべつにどうってことないと思っていたが、
手にとってみる。う〜ん、戦略に乗せられた。名古屋の家ではどうしたかな? 暦上の
決まり事はキチンと行ううちだから、きっと食卓に上ったことだろう。

 ウナギの蒲焼きは日本酒を軽く振ってホイルで包み焼きをするように温める。きのう
の「たべごろマンマ」でやっていたふっくらと温めるコツだ。たしかにふっくらしたが、名
古屋(関西)風のパリッとした感じが好きなわたしにはちょっとやわらかすぎかな。

 床屋の店主激賞の「究極の豆腐」は、愛知県のメーカーのものだった。この豆腐は買
ったことはないけれど、「きらずあげ」などこのメーカーの商品はなんどか買ったことがあ
る。ガス湯沸かし器の某社が評価を落としている今、地元のメーカーの好評価を知る
のはちょっとうれしい。

■7月27日 見る

 お昼頃、そろそろ目覚めたであろう次男にメールする。うちの子がまさかと思っていた
のだが、彼は友人とバンドを組んでベースを担当している。そのバンドがきのうはじめ
てのライブをおこなったはず。どんな具合だったか尋ねてみたのだが、自己採点は10
0点満点の40点だそうだ。とりあえず「赤点」ではないというところか。それでも見に来
てくれた友人たちからは「楽しかったよ」と言われたらしい。まぁ、親としては当人たち
が楽しんでくれればそれでいい。

 いちど聞いてみたいが、プロじゃないから東京へライブツアーに来るわけでもないし、
だいたい、学校の授業参観とおなじで本人が嫌がるだろうなぁ。じぶんが次男だった
ら・・・やっぱり「見に来るな」って言うだろうな。

 本日の退社は22時30分。粛々と業務を進めましたという感じ。携帯に届いた試合結
果メールで阪神の対中日3連戦の3連敗を知る。まだ優勝を語るには早いけれど、う〜
ん、3連敗はイカンなぁ。遅く帰ったあとのかぎられたたのしみのひとつは「スポーツニ
ュース」。それすら見る気がしないとあってはこれは淋しいこと。あしたからはヤクルト
戦。わたしにテレビの前に座る楽しみを与えておくれ!

■7月30日 ノーアイロン

 休日出勤の帰り、ちょっと寄り道をして池袋サンシャインシティのユニクロへ。ノーアイ
ロンの半袖シャツやボクサーブリーフなどチラシ広告商品を買ってくる。サンシャインシ
ティへは以前にも行ったことがルが、その時は往復ともに「東池袋」駅を使ったので、池
袋駅に向かう、通称サンシャイン60通りのにぎやかさははじめて体験。池袋って意外と
都会なのねぇ・・・。

 きょうのビックリもうひとつは、梅雨明け宣言がでた東京なのに、オホーツクの北から
の高気圧に覆われての夏空ということもあって、カラッとしているだけじゃなくて風がひ
んやりと感じられたこと。きょう買ってきたばかりのユニクロのノースリーブのメッシュシ
ャツで走ったのだが、久しぶりに風にあたった肩が冷たい感覚に包まれる。汗もさほど
かかなかったし気持ちのよい1時間強のRUNだった。

 夜に入っても網戸から涼しい風が流れ込んで快適だ。今夜は「アイロンかけ」をして
みようという気分になれた。もっともあしたは「ノーアイロン」のシャツを着ていくつもりだ
けど。

■7月31日 ATM

 午後1時半の六本木交差点角の銀行1階のATMコーナーは長蛇の列。迷ったけれ
ど、列の最後につく。月末のきょうは振込などの業務目的の利用が多い。長蛇の列な
ど何するものとばかり、大量の伝票を積み上げている人もいる。わたしのようなただ引
き出すだけというのなら、たとえ手数料 105円がかかっても、振込ができないから回転
の速いコンビニのATMのほうが帰ってコストパフォーマンスが高いかもしれない。

 きょうはお昼をつくってこなかったので久しぶりにコンビニの菓子パンを買った。わず
かな定番を残してかなりリニューアルしていることにあらためて感心する。あいかわら
ずコンビニのスピードは速い。



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