2006年3月

 仕事編
 生活編


    夏に東京にやってきて、秋を過ごし、寒かったといわれた(じぶん的にはほとんど
感じなかったが)冬を越し、東京でのはじめての春を迎えた。思えば1年前の3月は激
動への胎動がはじまった月だった。

 季節が一回りして表面的には落ち着いてきたが、じぶんの中ではまだまだ揺れ動い
ている。ひどく落ちこむ日もあったりする。じぶんだけの力では如何ともしがたいのが宮
仕え。わかってはいるが、人間だもの日々の気持ちの浮き沈みは避けがたい。「迷い
込んだ感がある」と書いた2月から1ヶ月が経ったけれど、まだ出口の灯りは見えてこな
い。

 ただ、自慢してもいいかなと思われるのは「体調管理」。体調をくずしたと有給休暇を
使うメンバーもあいつぐ中で、風邪をひくこともなかった。浮き沈みはあってもまだまだ
テンションは保っているということか。

 

◆仕事編

■3月1日

 3月のスタートは、先月のまとめや新たな取り組みへの打ち合わせなどが重なった
が、忙しいようなそうでもないのか今ひとつスッキリしない感じ。お天気のせいでもない
だろうが・・・。わたしたちのグループは毎日毎日の積み上げで動いている。2月の終わ
りにはたしかな手応えを感じられたのだけど、3月となればそれは過去のもの。いった
んクリアされてあらたに積み上げていくこととなる。ゼロからのスタートとはいわない
が、楽はできない感じだ。まぁ、それがモチベーションとなるのだけど。

■3月6日

 週明け月曜日、ミーティングは少なかったけれど、あっという間に夜が更けていく。じ
ぶんで作り上げたとか手を動かしたということは少なかったのになぁ。結局のところ、本
日は調整の仕事が多かったということ。まぁ、それが職責だからしかたないか。そんな
一日、夜もかなり遅くなってから・・・。

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 「あのね、せんせ。うちらみんなでもりあげてこって思うてんのに、○○ちゃんたら、こ
れどうなってんのって聴いても、ちゃんと答えてくれんのよ。なんかおこってるみたいで
かんじわるいっていうか、こわいねん。」

 「あのな、せんせ。こわいだけちゃうねん。みんなで決めたルールがあんのにな、○
○ちゃんたら守れへんねん。こういうときは3個にしとこうなって決めてんで。なのにな、
5個とか6個とか使うねん。守らへんならみんなで話し合うてルールなんか作ってもあ
かんのとちゃうの。」

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 (独白)

 ○○ちゃんにあかんとこもあるのはたしかなんよ。直さなあかんとせんせも思うてる。
でもな、せんせに言いつける前にもうちょっとじぶんらで努力してみなかんとちゃうの。
こわい言うてるばっかやなくて、もっと飛び込んでいかな。あのこ好かんもんっていうの
は簡単やけど、ほんまにみんなで盛り上げていこう思ったら、じぶんでせなかんこともも
っとあるんちゃうかなぁ。

 せんせはな、みんなが仲良うやってほしい思うてんで。そうせなかん責任もある。でも
な、ルールはルールやろってしかって、いちどはゆうこときかせるのは簡単やけど、もっ
とキチンとみんなではなしあわんかったら、すぐにおなじことになるんちゃうの。

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 あぁ、しんど。22時30分退社。

■3月7日

 夕方お会いしたクライアントさん、本日の用件は、一緒に行っていた事業をしばらく休
止するという話と、その担当の方が異動になるという話だった。そんなあきらかに先方
都合の話なのに、地下鉄を乗り継いで往訪した。お会いしたいというアポとりのメール
が来たときは、そういう案件とは思っていなかったが・・・。これって参勤交代じゃないけ
れど、なんか力関係を如実に表しているようだ。

 その往訪、直前のミーティングなどの関係で、乗換に便利な乗車位置とかを調べて
いくことを忘れた。前にいちどだけ訪れたことがあったけれど、その時は連れていっても
らったのでよく覚えていなかった。乗換駅を一つ早く降りてしまった結果、下車駅では
ホームを端から端まで歩くことになったり、自動改札で使えるパスネットカードなのに通
れなくなったりと、リサーチ不足がたたった。

 きのうの夜の独白、当の本人が夜のうちに読んでいた。「もう何も言いません」と言わ
れた。う〜ん、それがわたしの考えを見た上でだした結論なのかぁ。

■3月8日

 街の化粧品やさんをやっていた頃から常々思っていたことは、メーカーは何を大切に
すべきかということ。簡単にいえば、最終消費者の手に商品が届いて、それを手にし
た、それを使ったお客さまが「買ってよかった」と感じてもらえるということだと思う。それ
をゴールとすれば、そこまでの道のりで起こる事象にどう対処したらいいかはおのずか
ら見えてくるはず。

 それには大手だろうか中小だろうがマイナーだろうが違いなどないはずなのだが、そ
んなあたりまえのことをあたりまえにできないところも多い。じぶんが消費者の立場に
なってみればかんたんにわかることだし、消費者のクレームを真っ先の受け止めるか
たちの販売者にどう接していけばよいかも、ふつうに考えればわかることなのに・・・。

 人間、誰しも失敗はする。わたしも大きな声では言えないが、今だって失敗やミスは
くり返している。でも、大切なことは、それが、じぶんの中だけで完結できない、つま
り、相手がある失敗をしたときにどう対処するかだと思う。街の化粧品やさん時代にも
痛感したことだけど、この対処、対応次第ではミスが大きなチャンスになることもある。
対応を間違えれば、たちまちミスは命取りだ。

 じつに情けない対応のメーカーも多い。きょうはそんなことにチームが振り回された一
日だった。怒りを押し殺してやりとりをしてくれたSさん、おつかれさま。

■3月14日

 本日はWhiteDay。Valentine Dayには女性有志が男性社員に向けてチョコを用意して
くれた。本日は男性社員一同でカンパして休憩室にチョコを置いた。調達係はわたし。
先週末のデパ地下で行列のできていた銀のぶどうの「苺のトリュフ」とか、ゴディバなら
カッコイイが、女性社員の数も多いということもあって、いつも出かける「Sストア」で、キ
ットカットのアソートやチョコボールなど、個包装されたチョコの詰め合わせなど「質」より
「量」で勝負。ちょっとせこかったかなっと思ったけれど、評判はわるくなかったみたい。
社内の電子回覧板に調達役として代表して書き込んだこともあって、ちょっと役得。

 判断力が問われるというのが、めざましテレビの星占い。直感を信じろとも。きょうも
一日の中でいくつも決断、判断が求められたが、じぶんとしてはぶれていなかったつも
り。

 がんばっているのに結果がなかなか伴ってこない状況が続くと、時としてガス抜きを
しないとあとあと思わぬかたちで吹き出すこともある。それも気にはなるが、リソースが
圧倒的に不足しているという指摘は的を射ていないという気がする。「まだまだ力を
100%発揮し切れていないよ」と言ってしまうのは暴言かなぁ。かといって、残業を当然
だと強いるつもりはない。上昇気流をつかまえる前の過渡期なのかなぁ。

■3月20日

 部下の女性から「一緒にどうですか」って言われて勘違いする中間管理職の出てくる
TV-CMがある。カップに入ったカレーをパンと「一緒に」どうですかと言っているだけで、
お昼ごはんをじぶんたちと「一緒に」と誘っているわけではないというのがその内容。上
司の淋しそうな苦笑いが身につまされる。

 きょうのわたしは上司としての自信喪失、チーム全員が帰った社内でひとり淋しい笑
いを浮かべるしかない気分だった。カップカレーのCMように無視されているわけではな
い。「オレについてこい」とか、怒鳴り散らすようなキャラではないことはみんな理解して
くれている。なんとかぎくしゃくしないで仲良くチームが動いてくれるようにと心を砕いて
きたこともわかっていてくれると思う。

 が、彼女たちがのびのびと動いていける環境作りのためにと、よかれと思って一歩引
いたことがどうにもうまくないらしい。言いたくはないけれど、元々中間管理職をするた
めにきたわけではない。現場で手を動かしていたいって今も強く思っている。だけど、
今の立ち位置は中間管理職といって間違いはない。そのことは決してイヤじゃないし、
それなりに重要な仕事はしているつもりはある。だからといって上に向かっていい顔は
したくないとは思っているし、それをそのままチームのメンバーに押しつけようとは思わ
ない。

 本日の退社は23時15分。単にわたしの仕事の段取りが悪いだけかもしれないけれ
ど、結構がんばっているつもりなんだけどなぁ・・・。

 何回読み返してみても何を言いたいのかよくわからないもってまわった文章だ。こう
いう愚痴を書き散らかしたのは今回がはじめてじゃない。あの時はどうやって立ち直っ
たのかなぁ・・・。まぁ、幸いあしたは休みだし、今夜は呑んだくれようっと。

■3月22日

 めざましテレビの星占いでは「集中力が高まり成功する」。朝から気分がよい。山手
線の車内モニターの「きょうの星占い」では、よい面と悪い面が極端に表れるというよう
な内容だった。

 朝いちばんから結構タイトな打ち合わせに外出するスケジュールからはじまって、結
構「決めごと」は多かった。その面では集中力を試されたところ。でも、出した答がすべ
て「是」だったかというと、必ずしもそのように受け止められなかったところもあるような
気がする。ということで、きょうはというと山手線のほうが当たっていたのかな。

 19日の月曜日にひどくへこんだ事情はキレイに片づいていたわけじゃない。ただ、き
のうの休みをダラダラ過ごしたことで吹っ切れたところもある。さりげなく気遣ってくれる
友人の支えも感じられた。そんな中で対処法がつかめたというか、いい意味の開き直
りというか、気持ちが負けなくなった感じで、きょうは難なく乗りきっている。

■3月23日

 3月23日。この日は弊社にとって記憶と記録に残る日になりそうだ。わたしの担当す
るグループがダントツの好成績をあげることができた。もちろんわたしの手柄ではない。
みんなの努力の結晶だ。正直、メンバー全員が「きついなぁ」と感じていたこともたしか
だ。めざす目標になかなか近づけないもどかしさも感じていた。なので、きょう一日はそ
れが報われたというところか。ただ、浮かれているわけにはいかない。あきらかに「棚
からぼた餅」というようなイレギュラーのヒット商品が稼いでくれたに過ぎないのだか
ら。きょう一日よろこびにひたったら、これを一過性に終わらせないようにしていかなくて
は。
■3月24日

 わたしのグループはきょうも勢いが続いている。なんだかちょっと怖くもある。でも勢い
のあるうちに次の手をとメンバーが燃えているのがうれしいし、たのもしい。事態が好
転すると小さなほころびは包み隠されてしまうもの。これですべてがいいほうへ向かっ
てくれればありがたい。(って、他人任せにしていちゃいけないが)

 今夜は歓送迎会。六本木の薩摩料理のお店は同じような団体で満席状態。となりの
席は宴会が2回転した。席についてもなかなか飲み物のオーダーは取りにこないし、オ
ーダーしたものが届くのも遅い。繁盛しているのはよいがこれではリピーターが望めな
いなぁとよそ事ながら心配をする。

 少し先に帰ったメンバーから「となりが燃えてます」とメールが届く。こちらの店内では
とくに変わったことはなく、そのまま居続けたのだが、終わって外に出てみると細い路
地をはさんだすぐとなりのビルの2階からまだ煙が出ていて放水が続いていた。消防車
が六本木通りの片側をふさぎ、ビルの地下からでてきたわたしたちは大きく迂回するこ
とを余儀なくされた。よくもまぁ、何事もなく呑んでいたものだとちょっとビックリ。

 お店にしてみれば「避難してください」って言おうものならお金を取りっぱぐれるってこ
と? まぁ、瞬時にぼやだし影響はないと「正しい」判断をお店の人が下したということ
にしておきましょう。

■3月28日

 本日のグループ定例ミーティングで、以前から言いつづけてきた「席替え」の決行を
決める。定常業務も忙しい折に面倒だなぁという空気もあるし、わたしの意図を測りか
ねているところもあるようだ。

 昨年10月に異動になったとき、通路をつぶしてお誕生日席を作ってもらって無理矢理
入りこんだのだけど、タテに長い配置のためにたかだか10人のチームだったが、横顔
は見えても半分から向こうの声はまったく聞こえない。中間管理職らしい場所といえば
そうだけど、どうにも一体感がなくてイヤだったのだ。

 きのうが最終出社日だったAさんの席が空いたのを機にいよいよきょう実行に移そう
と同意を得ようとする。最後は「マネージャーのお好きなように」と一任をとりつけるが、
100%納得されたわけではなかった。

 で、あたらしい席はメンバーのちょうど真ん中くらい。今まではメンバーの横顔を見て
いたが、何人かとは顔をつきあわせるかたちとなる。みんなと会話も交わせるようにな
るかなって思うし、仕事ぶりがよくわかることになりそうだしいい感じ。ただ、両側にメン
バーの目もあるので今までみたいには「ネットサーフィン」できなくなるかもな・・・。
 席替えをはじめたのが遅かったこともあって、退社は22時50分。夜になって降りはじ
めていた雨は、遅くなったこともあってあがっていた。古色蒼然とした言い回しだが「雨
降って地固まる」となれば・・・。

■3月29日

 席替え2日目。受発注まわりを担当してくれているMさんから、FAXが遠くなってしまっ
て不便だという声が出て、MさんとKさんがひとつずつ横に移る。業務がスムーズにいく
ためにということだけど、わたしがみんなの真ん中にと言ってはじめた席替えは、当初
最小限の人数の移動だけでという心づもりが、何のことはないメンバーの3分の2が動
くという席替えとなってしまった。月末の忙しいときに申し訳ないこと・・・。

 バイク便で書類を行き来させたり、かつてご縁のあったメーカーの方と一緒に仕事を
することになったりと、あいかわらず刺激的な毎日がつづく。先に名を挙げたMさんとK
さんは、久々に発生したトラブルの対応に追われていた。「席替え」のせいではあるま
いが、彼女たちのため息とも愚痴とも悲鳴ともいえる会話が胸に突き刺さる。

■3月31日

 世の中的には年度末だが弊社は第3クオーターの最後日。あすあさってとビルの空
調関係の設備点検工事のために、社内サーバが止まるということもあって、アセって仕
事を進めているメンバーの姿もある。昨年4月入社の社員たちが、「きょうで新卒から卒
業です。いろいろお世話になりありがとうございました。」とチョコの包みを配ってくれ
た。そうかぁ。来週からはことしの「新卒」が入ってくるんだね。

 そういえば、昨年は4月1日の「入社式」にわたしも出させていただいた。新卒につづ
いて「キャリア組」として彼らの「おとうさん」の年齢ですが、弊社最年長としてがんばり
ますというようなあいさつをした。まだ、きのうのことのようにも思えるし、もうずいぶん昔
のことにも思えてくる。

 この9ヶ月、わたしは成長したんだろうか・・・と自問。本日もわたしのミスと思われる
(まったく記憶になくプログラムの不具合だと思うのだが)トラブルが発生していたりす
る。いくつもパラレルに走り続けている案件の進行管理にtodoリストに常に目を通して
いるつもりだけど、タイムリミットいっぱいになってハッと気づくこともある。記憶力の衰
えは隠せない。

 わたしにとって今まさに満開の東京の桜のような「サクラサク」の時はくるのだろう
か。

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◆生活編

■3月2日

 けさ炊いた2合でお米がなくなった。この週末には買ってこなくちゃいけない。冷蔵庫
の中が空になってきてもあまり心細さは感じないけれど、お米がなくなったというのは
かなり心細い感じがする。10kgのお米を買ったのが12月10日。外食はほとんどしてな
いのだが、結構もつものだ。

■3月3日

 退社は21時45分。ビルの下に焼き芋を売る軽ワゴンが止まっていた。わたしの前を
歩いていた20代前半とおぼしき男性、行き過ぎたがふり返って焼き芋を買っていた。ち
ょっと意外な感じ。

 駅前のスーパーに寄って23時05分帰宅。今夜はチゲ鍋もどき。からだは温まった。
食事をしながら「僕らの音楽」を見る。槇原敬之の唄う「ヨイトマケの歌」に大泣き。なん
かピンポイントでツボに入ってしまったみたい。

 まとめなくてはいけないこと、検討しなくてはいけないことも多いし、来週はいろいろ
動きがありそうだ。でも、とりあえず、この週末はのんびりしよう。

■3月4日

 17時すぎ、日が長くなってまだまだ明るい中を池袋までお出かけ。きょう届いたばか
りの「ViewSuicaカード」に今のsuicaのデータを移し替えるのと、本屋をひやかしたり買
い物をしたりというのが目的。池袋はさすがににぎやか。定期券のデータを含むsuica
の移し替えは瞬時に完了。本屋では文庫と新書ばかり計5冊を購入。ここでは図書カ
ードを使う。サッカーショップにも立ち寄る。こんど弊社のフットサル部(?)が試合をす
ることになったので、参加者は各自ですねあてを用意してくださいという電子回覧が回
ってきていたのだ。わたしなど、きっと出番はめぐってこないとは思うけれど、高いもの
ではないから揃えておくことにしたのだが、いざお店に寄ってみるとメーカーも種類もい
ろいろあって迷うことしきり。店員さんに聞けばいいのだけど、なんだか忙しそうで聞き
づらかったりする。来る前にネットで「クチコミ」など確認しておけばよかったと思ったが
後の祭り。ネットのクチコミを仕事にしているのになぁと苦笑い。

 とくにすぐに帰る必要もなかったので、池袋西口のネオンきらめく一帯をはじめて散策
してみた。飲食店やパチンコ混じって風俗店があったりで、この猥雑な玉石混淆さが池
袋らしさなのかな。終電を逃しても朝まで呑めるお店もあったが、環境はちょっと怖いか
も。本日はただただお散歩しただけで帰宅。

 夕食は、きのうの帰りに立ち寄ったスーパーで1尾88円が半額になっていた(44円
だ!?)サンマを焼く。お豆腐とキャベツのみそ汁とですませたのだが、冷凍庫に保存の
ごはんも乏しくなってきたのを確認。いよいよあしたはお米を買おう。

 ViewSuicaカードが届き、Suica対応の携帯電話なので、いよいよ「モバイルSuica」を
利用する環境が整った。そこで、PCからの仮登録、ケータイへのアプリのダウンロード
という順で設定を進めていく。さて、いよいよ定期券とチャージしてある金額の移行とい
う段になってストップ。「この定期券データは移行できません」というエラーメッセージ
だ。よくよく手順を読み返して確認してみると、「ViewSuicaカード」に登録した定期券デ
ータは移行できないと書いてある。

 つまり、本日池袋まで出かけて行った移行作業は無駄というか、余計なことだったと
いうことだ。今まで持っていたSuicaそのままでよかったのだ。「ViewSuicaカードと対応
する携帯電話があること」というモバイルSuicaの必須条件を早合点していたわたしが
いけない。ということで、定期券のモバイルSuicaデビューは、4月4日の次の定期券購
入後からということになった。

 本日の確認ミスは、最近、マニュアルを真剣に読まなくなったのがいけないなぁと反
省。ipodnanoが固まってしまったトラブルについても、あんな極めて簡単な取説だけ
ど、リセットのしかたは書いてあった。モバイルSuicaの件も、小さな文字ではあったが
ViewSuicaカードの定期券データは移行できないということはちゃんと書かれていた。
以前に「KKD」(勘・経験・度胸)のことは書いたが、なにごとも最低限の確認は必須で
あることを本日は自省の念を持って胸に刻んでおこう。

■3月10日

 今夜は弊社の男性社員大集合の呑み会。はじめての試みらしい。題して「男闘呼呑
み」全社的には3割強という割合かなと思われる男女比率、わたしのグループは
25%。ふだんそんな環境にいるから、居酒屋の一角に勢揃いすると新鮮。ふだん関わ
りのある人同士が近くに座ってしまったというのは自然な流れだけど、せっかくだから
バラバラに座るようにし向けてもよかったかもね。でも、そうすると社内行事的な感じが
強くなっちゃうかな。

 えっ? 初めての好きになった洋楽がバーズ!?なんていう20代くんがいたり、新鮮な
発見があってよかったなぁ。お開きになったのは23時40分。有楽町線の最終には間に
合いそうもなく、同じ池袋経由のKさんとタクシーに乗る。きのう電車の中で社内のでき
ごとを声高に語っていた人たちの話を書いたが、Kさんとは開発案件での反省点を語る
中で相手先を悪くいうような話になった。

 世の中の景況を知るにはタクシーの運転手さんに聞けという話があるが、ついつい運
転手さんの存在を忘れてマル秘話をしてしまう人も多いんだろうなと思った次第。いくら
密閉され空間とはいえ気をつけなくちゃ。あ、わたしたちは社名はアルファベットの頭文
字で話したし、それでどこかがわかるような誰もが知っている会社ではないからだいじ
ょうぶ、為念。

■3月13日

 退社は21時25分。山手線は満員。新宿駅ではまだ乗り込む人の列が途切れないう
ちにドアが閉まりはじめ、はさまれた人がいた。とくに遅れていたわけでもないのに、
何故あんなにドアを閉めるのを急いだのか不思議。もっとも乗降客の多い新宿駅のこと
だから、待っていたらいつになってもドアは閉められないかもしれない。それでもな
ぁ・・・。車掌さんの気持ちが荒れていたのかな?

 池袋からの有楽町線も混みあっていた。小竹向原駅の前後では、ポイントを越えるの
にいつも揺れる。それはわかっているけれど、きょうはいつもにくらべてスピードが早く
カーブに入ったのか、かなり大きく揺れた。ドアのそばに立っていて手すりを持っていた
わたしは平気だったが、となりに立っていた小柄な女性は一瞬ずいぶん向こうのほう
へ振られていった。運転手さんの気持ちが荒れていたのかな?

 夕食は、きのうの夜大量に作った厚揚げとニンジン、タマネギ、じゃがいもの煮物、朝
作ったお豆腐とほうれん草のみそ汁があった。そこにアジの開きを焼いて、22時に炊き
あがることにしてあった温かいごはんで結構にぎやかな食卓となった。「荒れた」一日
もこれでホッと息がつけた。寒さがあしたまでは続くらしいけれど、気持ちは温かくいた
いもの。

■3月18日

 きょうはひさしぶりのフットサル。息子たちの世代の弊社の若手社員たちにつきあう
かたちではじめたのだけど、とうとうきょうは対外試合ということになった。以前から利
用しているフットサル場が募集した大会への参加というかたちで、申し込んだ5チーム
が総当たりする。つまり4試合行うということ。集合時間が近づき集まってきた他のチー
ムは、見るからに「ビギナーズ」クラスとは思えない雰囲気がある。キーパーのHくんあ
たりは緊張しているのがわかる。

 わたしは基本的に補欠(みんなが疲れた時の交代要員)なので緊張はしなかったけ
れど、ケガだけはすまいと気を引き締める。結果はというと4戦全敗。途中冷たい雨に
打たれたりと散々な結果に終わる。相手が強かったということもあるけれど反省点はい
っぱい。でも試合を重ねるにつれてかたちになってきたというのは感じられた。もっとも
経験豊富な人が遅れてバラバラと加わったという事情もある。はじめからフル戦力だっ
たらなという思いもある。

 終わって反省会(?)は4人。ビールがうまい。まぁ、わたしはこちらがメインの目的な
のでその意味では満足だ。空きっ腹だったせいか、お酒に弱くなったのか2杯の生ビー
ルでいい気持になる。帰りの地下鉄、池袋を出たところでウトウトしはじめる。乗った電
車は西武池袋線直通なので、小竹向原で乗り換えなくてはいけない。ザワザワと人が
移動しはじめたのに気がつき乗り過ごすことなく無事氷川台へ。よかったぁ。

■3月19日

 滅多にならない部屋の固定電話が鳴る。新聞販売店だった。そういえば新聞代が溜
まっている。べつに払わないつもりではないが、ちっとも集金人さんと会えないからだ。
時々こうして電話を入れていたのかなぁ・・・。でも、毎週毎週出かけていたわけでも休
日出勤していたわけでもないんだけどなぁ。聴くと5ヶ月分20000円ほどになるそうだ。
某クレジットカード会社のテレビコマーシャルとは違って払う現金はあったけれど、こうし
て重なるとちょっと痛い。

 口座振替やカード払いを薦められるかと思ったのだが、何も言わずに帰っていった。
毎月キチンと払っていれば痛い思いはしなくてすむけれど、いったんそうすると自動継
続になっていくというようなことが前にもらったチラシに書いてあったような気がする。そ
うなるとこのあいだの更新時みたいに洗剤とかがもらえなくなっちゃうんじゃないのかな
ぁとケチなことを考えているわたし。

 ワールドボールクラシック準決勝。久しぶりに野球で泣いた。6回までは両チームとも
よく守りすばらしく緊張感ある引き締まった試合だった。何より上原にはしびれた。巨人
のエースとして闘っている時とは一段も二段もテンションが高かったようだ。フェンスに
ぶつかりながらの好捕を魅せた多村にも正座し直して拍手した。

 7回、猛攻の口火となった松中のツーベース。前の打席でイチローを還せなかったこ
とに4番としての責任を感じていたのだろう、けっして足が速くない彼の激走、そしてヘ
ッドスライディング。セーフになったときにベースを拳骨で叩いたあの気迫。それが、きょ
うの第一のヒーロー福留のホームランにつながったことはまちがいない。「チームジャ
パン」がひとつになっていたということか。このホームランと1塁に向かって走るときに雄
叫びをあげたように見えた映像には鳥肌が立った。日頃、日の丸ってまったく意識しな
いし、侍魂とか根性論って好きじゃないのだけど、きょうの一丸ぶりはちょっと感動もの
だった。いやぁ、いい試合を見せたもらったという感じ。「オメデトウ!」そして「アリガト
ウ!」

■3月21日

 焼酎のグラスを重ね、本を読みながら3時すぎまで起きていた昨夜。激しく落ちこんで
今夜は呑んだくれるといったわりにはおとなしい夜更かしだった。朝はのんびりゆっくり
10時前まで眠る。燃えないゴミを捨てに外に出る。朝寝をしていちゃもったいないくらい
いいお天気だった。

 WBCの決勝、初回から押し出しで先取点を奪う幸先のよいスタートを切った日本だ
が、その分準決勝の韓国戦のような緊迫感は薄れたような気がしたわたし。おとといと
違って時々うつらうつらしながらの観戦と相成る。宗りんのエラーからの失点などで楽
勝ムードが一転ピリピリした展開となって目が覚める。

 その宗りんのブロックをかいくぐって手でベースタッチしたスライディングは絶品だっ
た。9回表を見終えてセーフティーリードと思えたせいかまたうとうとしてしまう。ハッと
目が覚めたのは世界一が決まった瞬間のアナウンサーの絶叫だった。

 あえて悪役を演じてチームの士気を高めようとしていたイチローが、めずらしく興奮し
て饒舌にインタビューに答えていたことにこの「日の丸」を背負った集団の「世界一」の
重みを感じる。いいものを見せてもらったというところ。学ぶことは多い。

 さて、そんなふうに何も考えずにだらだら過ごしているうちに、きのうのへこみはさっ
ぱりと抜け落ちた気がしてきた。けさの燃えないゴミと一緒に捨てられたのかな? も
しまだ残っているようなら、あしたの燃えるゴミと一緒にだしましょう。

 でも、スッキリしたのはいいけれど、春らしいいいお天気だったのにもったいなかった
なぁと、16時半ころから走りにでる。きょうは考え事をするときの常である安全な周回を
選択。城北中央公園の中を5周する。

 大きな夕陽がまんまるになって西の空に沈んでいこうとしている。きのうのきょうだ
し、ふつうならセンチになるシチュエーションだけど、耳から聞こえる曲がアップテンポ
なメジャーな曲が多かったこともあるのか、きょうは落ちこまなかった。逆にきのうので
きごとを冷静に考えることができた。なんだかわたしが落ちこむことじゃないんじゃない
の?って気分にもなる。ただ、中間管理職として至らないことが多々あることは事実。
そこはスキルアップが必要だ。

 さて、あしたも難問が待ち受けている。きのう思わず「がんばっているのになぁ」って
ぼやいてしまったけれど、わたしらしく「がんばらず」に持てる力を精一杯出し切ろうっ
と。

■3月31日

 本日は名古屋に帰省。20時50分に会社を出る。最終の1本前の名古屋止まりの「ひ
かり431号」に乗り込む。ウイークエンドとあってほぼ満席で品川を出る。となりの男性
はすぐに高イビキをかきはじめた。わたしは読みかけの文庫に集中。あっという間に名
古屋。地元駅には長男が迎えにきてくれた。その彼は4月から社会人。明後日には入
社式と研修のために入寮する彼と一緒に上京の予定。あたらしい門出の春となる。



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